義父が言うには

入院中に魂がうろつくのを見たと言う。

夜に彷徨うのは幽霊だが、昼間見えるのは魂なのだと。

横になっていて、目をつぶっているのだが見えるんだと。

顔は分からぬが、女の人で着物を着ていて、ベッドの周りをうろついて消えると。

幽霊と魂の違いって何だ?

先日自宅に帰ったと言う。

この家でベッドで目をつぶってたら、自宅に飛んだらしい。

亡くなった義母と死んだ犬が楽しそうに暮らしてたそうな。

声をかけたが聞こえない(気がつかれない)らしく、返事はなかったと。

実際に魂が飛んで、ほんとに行って来たんだと言う。

幻視なら起きてるときだろうに。

目をつぶってたなら、夢なのかと聞くと、違うと言う。

トイレの床に尿が滴るのを夫に注意されたのだが。

あれは汗だと言う。

便がなかなか出ず、汗が滴り落ちるのだと。

便器も汚れてる。

なのであれはどう見ても尿だ。

体裁を保つために義父は嘘をついている。

以前、人としてどうなの?間違ってるよね?ってことを問われたとき、明らかな嘘をついた。

すぐばれる嘘なのに、そしてすぐばれたけど、義父はばれてないと思ってる。

まだらボケなんだろうか。

嘘をつくほうは保身だと、理解できるが。

幽体離脱を真面目に語られると、あれっ、そっちに片足つっこんだかな?と思う。

そしてお約束のリピートーク

おかしいなと思ったことを記録しておく。

後で読み返した時、始まりがわかるように。

ただ

元自分の世界で生きてる人で。

発達障害というか、アスペっぽい。

自覚してる人は対人に配慮もあるんだろうけど、

義父は自分は常識人だと思っているので、周りがどんなに配慮しても

振り回して困らせていても、全く意に介さない。

近しい身内が亡くなっても葬式に行かないとか、不義理をよくしてたようだ。

人が沢山集まるところは居心地が悪いから行きたくないのだ。

長年連れ添った妻の墓参りでさえ、行きたくないようだった。

そういう人なので、義父の世界では時間も場所も飛べるのか認知入ってるのか

なかなか判断が難しい。

まぁ、私の見てる世界とは明らかに違うのだけはわかる。

義母は面倒な人だったが、義父は正直な人だと思ってたんだけど。

結構普通に嘘をつくとわかった。

義母と同じで自分のことしか考えてないことがわかり、少し悲しい。

認知症で一人暮らしが困難で、同居したりデイや施設入所したりするお年寄り。

本人は自分がおかしいとは思ってないから、誰にも迷惑をかけてないと思ってる。

家族がサポートしても、感謝するどころか思い通りにならないと怒ったりもする。

それと似てる。

自立した生活が困難になっていても、自分はできると思ってる。

病気なんだから一人でいたら死んでしまうのに。

だからサポートしてるのに、嫌連れてこられた感をかもし出されると、

育ててくれた親でもないのに、一生懸命面倒みてるのが虚しくなる。

俺は仕事なんだから仕方ないだろー?的な夫にもむかつく。

自分の親なんだから、もっとちゃんと見なさいよ。