第二回「子どもの人権を考えるフォーラム」の三度目の下書き

第二回フォーラムが今月末に近づきました。

去年の一回目は理論的なことばかりで、ほとんど実例が話せなかったので、今年は私の子育て体験を持ち込むようにしました。

しかも、深刻な現状にではなく、明るい予防的な話にしようと思っています。

今はA4一枚の骨子だけですが、二枚ぐらいになるかと思います。

去年は四枚になり、早口でしゃべってもだいぶ残してしまったので…

子どもの人権を考えるフォーラム?下書き

1 あなたはどう答えるか、質問二つ。どちらか近いほうに心の中で手を挙げて。

?高校受験の中学三年生が夏休みに1週間ほど自転車で旅行してきたいと言いました。

・受験生が何を考えているの、勉強をしなくてはいけないからだめ。

・いい人生勉強になるよ、と行かせる。

?大学受験の高校三年生が、どの大学を選べばいいかわからないと相談してきました。

・就職に有利になるためにも、できるだけいい大学を勧める。

・鶏口となるとも牛後となるなかれと、楽に入れる大学を勧める。

2 普通の学力試験で求められる、記憶力や反応の速さだけでなく、思考力や実践力、人間関係を結ぶ力など、OECDのピサというテストに対応できるような力を育てるためにはどうしたらよいでしょうか。心の中でいくつか答えを考えて。

・これまでの質問に答えることは、まさに自己決定や思考力、実行力を求められる。様々な場面で子どもの自主性や自己決定力を育てよう。そのためには、自己決定の機会を与えること。親が決め過ぎないように。

・「森の幼稚園」の取り組みは自然保育という言葉で高い教育効果が認められ、11月2〜4日、大山町で「第14回森の幼稚園全国交流フォーラム」も開かれると、10月の県政便りに載っていた。子どもに自然体験をさせましょう、自主性や自己決定力を育てる。

3 子育てでは親は子どもの手本となること(ロールモデルともいわれる)が大切。親のやることを子どもは見ていてまねる。

・「勉強しなさい」と言わなくても、親が読書や講演会などで学ぶ姿を見せれば子どももまねる。父親も家事をする姿を見せれば、男の子も家事をするようになる。逆に、親ができないことを子どもに求めれば、子どもは親を信用しなくなる。

・親は子どもにしっかりと愛情を注ぐべき。愛情を注ぎ、人権を大切にすれば、子どもも他者の人権を大切にするようになる。ペットも同じ。逆に暴力や虐待などは当然連鎖していく。

4 今回の「子どもの人権を考えるフォーラム」では、犯罪加害者や薬物依存にも話が及ぶ。立ち直り支援の部分はダルクの千坂さんが話してくれると思う。予防はどうするかを考えていきたい。

・幸せな人はいじめや差別、罪を犯す比率は少ないはず。本人の責任はあるが、それらの人は子どもの時から人権を侵害された経験があるのではないかと想像できる。子どもたちに人権の守られた幸せな子ども時代を保証することが、一番の犯罪や薬物依存の予防になると思う。「非行少年は不幸少年」という言葉は中学校の教員経験から実感がある。

・犯罪の加害者や薬物依存者は刑罰を受けるが、再犯を繰り返すことも多い。再犯率の高さは出所後の住居や雇用などを差別的に提供しなかった社会の側の責任でもある。罰するだけでは立ち直れない。合わせて教育的指導や治療が再犯を減らす効果があると言われる。

・すべての問題で被害者をなくするためには、加害者をなくするしかないのが道理だ。