NEWS加藤シゲアキ&小山慶一郎、児童虐待取材で虐待ゼロにするには難しい意見唱える

NEWS加藤シゲアキ小山慶一郎がMCを務めるNEWSな2人TBS系は、現代社会が抱えるさまざまな問題に切り込むバラエティ番組。9月7日深夜の回では、児童虐待の今を加藤と小山が徹底取材した。

1999年には1万件以下だった児童虐待の相談件数は、2017年には年間13万3778件と10倍以上となり、児童虐待件数は年増え続けている。しかし、児童相談所の相談員である児童福祉司の数は3235人と少なく、1人あたり40件以上かかえるため、すべてをフォローしきれない状態に。そこで政府は、今年6月に起きた目黒女児虐待事件継父と実母の虐待によって5歳女児が死亡した事件をきっかけに、2022年度までに児童福祉司の2000人増員を目標としたという。

今回、加藤が取材したのは、小学校の頃、実母と里親から虐待を受けていたという友美さん。実の母親から虐待を受けているのがきっかけで保護されて、4歳の時に里親のところに行ったんですけど、そこでも虐待されたと2人の母親に虐待されたと話し、1歳になる前に離婚しているので、父親はいないと複雑な家庭環境を語った。

さらに、その虐待内容について、お母さんはお風呂で私のことを沈めてたらしい。それは聞いた話。里親の母親は殴る蹴るもあるし、私はあなたの親じゃないと言われたと、しつけと称して心ない言葉も浴びせられたことも告白。里親の父親のほうは半身麻痺で体が半分動かないため、助けてもらえず、学校で先生に言っても取り扱ってくれなかったことから、中学校では不登校に。その後、里親からは離縁を宣告されたという。

加藤がなんでお母さんは虐待をしてた?と虐待の理由を尋ねると、お母さんも虐待されてて。親からと虐待の連鎖があったことを告白。さらに自分がもし子どもができた時、その恐怖もあるんじゃないかな?自分が手を出してしまうのではないかと?と加藤が聞くと、ありますよ。もちろん。だから怖い。自分が本当にうまくいかなかった時期に差し掛かった時、自分がどういうふうになっちゃうかわからないから怖いと正直な胸の内を話し、虐待の記憶が社会に出てもトラウマとして残ることが明らかになった。

さらに友美さんは、虐待をなくすには?という加藤の問いに、虐待を受けていた子どもたちが苦労してもサポートしてくれる大人や環境、社会が必要と力強く提案。加藤もうなずきながら、虐待をゼロにするには難しいんでしょうねと意見を唱えた。

一方、小山も壮絶な虐待を受けた男性に取材。実父にライターで耳をあぶられる、傘で思いっきり頭を殴られるなど壮絶な虐待を受け、父親を殺したいな。どうにか復讐したいなと思っていた男性が、15年ぶりに父と再会する場面に小山が密着。その結末は、次週の放送で明らかとなる。以前、当番組で小山は実父のDVにより、11歳の時に母親に離婚を勧めたと勇気ある告白をして話題となっていたが、同じ暴力という観点から小山にとっても過去の自分とも向き合わなければならない大きなテーマかもしれない。