◇ 関空に行った理由は ◇

「なんで台風が来るって判ってるのに、

こんなに大勢の人が空港に行っちゃうかなー」

と思いますが、この 「なんで行っちゃうかなー」 は、検証した方が良いと思います。

〇 関空へ行った理由

・もし欠航したら戻ってくればいいと思った

・欠航しても、3〜4時間で復旧すると思った

・自国に台風がないので、そもそも台風がどういうものか判っていなかったetc.

〇 関空への到着時刻

・前日から泊まっていた

・当日早くについていた

・暴風域に入ってから着いた etc.

んで、一番大事なのが

「事前にどういう情報があれば、自分は空港に行くのをやめたか」

もう、現状じゃ台風で飛行機欠航って判ってても空港まで行っちゃう人が一定数いるわけですよ。その頭数を減らすには、「なんで行ったのか」 「どうしたら行かないか」 を考えた方が良い。

避難準備情報」 が 「高齢者等・・・・」 に名称変更されたのも、グループホームの職員さんが「避難準備情報で要支援者が避難しないといけないって知らなかった」 から、ですよ。「職員なら知っとけよ」 じゃなく、そもそも名称が判りにくいから名称見りゃ判るようにしよう、て、そっちの発想。個人的には判りやすいとはあんま思わないんですが、変えないよりはずーーーーっと良いです。

今夏の豪雨災害も、今 「避難指示が出た時に避難しなかった人が、避難しなかった理由」 を検討して対策をとる流れになってます。「避難する時はこうしましょう」 以前の、根本的な、ものすごく重要な事だと思います。

今回の関空でも、どういう理由の人が多いかで、連絡橋を早めに通行制限すれば良かったのかもしれないし、外国人観光客向けの情報を充実させる必要があるかもしれないし、色々と検討の余地があるでしょう。

今回、台風だから事前に判って、大多数の人は行くのをやめたと思いますが、これが突発的な、地震とか航空機事故だったら、今回よか、はるかに迅速に 「空港に入ってくる人を止める」 「出られる人を出す」 ための対応を迫られるわけで。特に、外国人観光客、増えてるし、もう、五輪まで間がないよ。今回の被害の教訓を100%活かして欲しいと思います。

■空港孤立「旅行台無し」=眠れぬ一夜、船で脱出−利用客、関空から神戸に

(時事通信社 - 09月05日 11:30)